
第140回(2008年下半期)芥川賞受賞作です。
私は津村記久子さんの文章がとても好き!
ドキドキするようなことが特に起きる訳でもなく、淡々と過ぎる毎日を書いている佐生品が多いのですが、それが私の中にすっと入ってきます。
そして、「怒り」を書くのがとても上手だと思います。
ポトスライムの舟 感想
「BOOK」データベースより
29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ一六三万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くが――。
「働く」ということが1つのテーマになっているが、津村記久子さんは会社勤めをしながら執筆しているそうなので、「働く」という事がリアルに描かれている。
表題作の「ポトスライムの舟」も「十二月の窓辺」も共に働くことを描いているが、重さが全然違う。
ポトスライムの舟に出てくる人物は、「嫌な人」がいない。
みなそれぞれに一生懸命生きている人たち。
十二月の窓辺に出てくる人物は、「嫌な人」がいる。しかもたくさん。
どちらも”社会”なんだと思う。
さあ!私は今日も頑張る!
働く!
生きる!!
