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呼ぶことはできなくても頻繁に呼ばれる人生『婚礼、葬礼、その他』| 読書感想文

第139回芥川賞候補作。

 

私は津村さんの描く「怒り」が好き。この人の世界観が好き。

 

この作品は表題通り、冠婚葬祭に翻弄される主人公の話です。

 

婚礼、葬礼、その他 感想

 

「BOOK」データベースより

大学時代の友人結婚式に出席中、上司の親の通夜手伝いに呼び出されたОLヨシノ。二次会幹事とスピーチを相方に押し付け、喪服に着替えて急きょタクシーで葬儀場へ。ヨシノのてんやわんやな一日はまだまだ続く。

 

大人になると避けられない冠婚葬祭。

 

「行かなければ....」と思いながら参加するそれらは、まさに “召喚” という表現がぴったり。

 

絶対口に出せないけれど....正直さ....「メンドクセェ」なんて思ったことありませんか?

 

そんな気持ちが所々出てきて、毒づいてはみるけれど....結局「イイヤツ」な主人公が好きです。

 


主人公が楽しみにしていたのは、旅行 >結婚式 > 葬式。


こういうのを人に言うと「白状者め!」と思われるんじゃないか...と思いつつも、1度は誰でも心の中で思ったことがあるんじゃないか...みたいな、そんなことをユーモア交じりに書いちゃう感じも好き。

 

 

本書は表題作『婚礼、葬礼、その他』と『冷たい十字路』の2編が収録されていますが、私は両方好きでした。

 

そして、両方読んで思うこと。

 

生きていくという事は、どこかで誰かとかかわっていかなければならないし、ガマンもしなければいけないんだなぁということ。

 

あぁ....メンドクセェ。

 

* この本の感想を書きました *
作 者:津村 記久子 作者:津村記久子
発売日:2008年07月04日

読了日:2015年05月05日