
私もいい大人になり、自分の家族を持っということを経て、最近なんとなく「家族」というものが分かってきた...かな?
そんなタイミングでこの本に出会えてよかった、そう思いました。
『ホタルの熱』『おかあちゃんの口紅』はラジオドラマや入試問題にもなった作品です。
家族の言い訳 感想
「Amazon」商品ページより
単行本刊行時「もっと早く読んでいたら私も離婚にならなかった」 「バスの中で涙で読めなくなり、恥ずかしくなるくらいでした」 「もう人生の終わりに近づきこの本を読んだのは残念」 などの温度の高い感想が、特に女性から多数寄せられた、直球の人生小説集。
以前『まともな家の子供はいない』を読んだときも思ったけれど... ”まとも ”とか ”普通” って最高に難しい。
そして....家族も難しい。
どんなに大切にしても、どんなに守りたくても、自分だけの気持ちではどうにもならないこともたくさんあるから。
1話目の「ホタルの熱」では、胸が締め付けられてポロポロ泣きました。
2話目の「乾いた声でも」の一文に「家族」ということが凝縮されているような気がしました。
責める気持ちや疑う気持ちはすぐ手の届く棚にあるのに、思いやりや楽しかった記憶は特別な踏み台を使わなければ届かないような棚の上に、いつの間にか追いやってしまっていたのかもしれない
一般的に”家族”という言葉は温かい。
そして「信頼」とか「絆」とかそういう強く絶対的なもの。
...だけど、実際はそんなことばかりではなくて。
"日常" は "あたりまえ" になり大切な事を、手が届かない棚の上に追いやってしまう。
だからこそ大切なものを見失い、他人に向けるような気遣いや優しさを忘れ、家族を窮屈だなんて感じるのかもしれない。
「言い訳をいちばん必要とするのは家族です」そんな言葉がズキンと心に刺さりました。
