
表紙とお値段に惹かれて買いました。
あと、日本を代表する文豪の作品に触れたかったのもあります。『蜘蛛の糸』『地獄変』を含む計8編が収録されています。
蜘蛛の糸・地獄変 感想
「BOOK」データベースより
地獄の池で見つけた一筋の光はお釈迦様が垂らした蜘蛛の糸だった。絵師は愛娘を犠牲にして芸術の完成を追求する。両表題作の他、「奉教人の死」「邪宗門」など、意欲溢れる大正7年の作品計8編を収録する。
太宰治や江戸川乱歩も、私の中では変態だと思いますが(いい意味で)、芥川龍之介は...これまた個性爆発、大変態だと思います(いい意味で)。
蜘蛛の糸は、知らない大人は少ないのではないかというほど有名ですが、人間の強欲さを描いています。
制裁はまぁ残酷なものですが...それでもこの作品はとても穏やかです。
一方「地獄変」も人間の強欲さや恐ろしさが描かれていますが...こちらは狂気。
正直読んでいてクラクラするというか気分が悪くなりました。
私は同時収録の「袈裟と盛遠」と「犬と笛」が好きでした。
この作品に触れて「芥川龍之介」ってどんな人なんだろうと興味をもちまして、少し調べてみました。
そしたらば、太宰治は芥川龍之介にとても憧れていて、ポーズをまねしたりなんかしてたみたい。(芥川龍之介のことが好きすぎて、ノートに名前を何度も書いたりもしたみたいです...)
そして、最後は2人とも自死してしまいます。
そんな芥川龍之介の名言。
どうせ生きているからには、苦しいのはあたり前だと思え。
暗いなぁ...って思う方もいるかもしれないけど、私はこの言葉は決して暗いのではなく、むしろポジティブに捉えました。
生きていくのは苦しい。
仕事だって苦しい。
人間関係も苦しい。
でも、その”苦しい”のが当たり前だと思えたら、日常に転がる小さな幸せや喜びを上手に拾えるんじゃないかって。
「生きていくのは苦しい」ということは、苦しいのは生きているからこそ。
生きてるから明日がやってきて...嬉しいことや心が震えるような出来事にも出会うことができる、そんなことを思いました。