
第149回(2013年上半期)直木賞受賞作です。
この作品の舞台は、廃墟となった「ホテルローヤル」という名のラブホテル。
作者 桜木紫乃さんのご実家が営まれていたラブホテルと同じ名前です。
ホテルローヤル 感想
「BOOK」データベースより
ささやかな昂揚の後、彼らは安らぎと寂しさを手に、部屋を出て行く。人生の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編。
7つの連作短編集。進み方が非常に好みで一気読みでした。
舞台がラブホテルなので、多少の性描写ありますが、過激な表現はありません。
作者が描く情事は時に優しく...時に哀しい。
全てのお話がグレーというか、白黒の世界でした。
湿った埃っぽい悲しい物語。
救いのない感じが漂っているんだけれど、そこに生きている人は決して特別ではなく、「生きていく」という苦しさや哀しさが詰め込まれているように感じました。
みな、思うようには生きられない。
だけど...そんな中で自分なりの小さな小さな希望を探すのかもしれません。
