明日も笑えるように、今日も本を読みます

- 読みたい本を、読みたい時に、読みたいだけ -


♪ 心の闇を感じたい

狂っている....のに目を離せない人たち『授乳』| 読書感想文

第46回「群像新人文学賞(小説部門・優秀作)」受賞作品。 そしてこの作品が、村田沙耶香さんのデビュー作です。 授乳 感想 「BOOK」データベースより 受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立…

夫婦や家庭の中に潜む孤独と闇『主婦病』| 読書感想文

本屋さんで、タイトルがなんとな~く目に留まり購入。 収録されている「まばたきがスイッチ」は、第12回女による女のためのR-18文学賞読者賞受賞作品です。(故に性表現が多めです。) 主婦病 感想 「BOOK」データベースより 「たとえ専業主婦でも、女はいざ…

胸がざわざわする心理的ホラー『 噛みあわない会話と、ある過去について』| 読書感想文

4話からなる短編集。 誰だって1つや2つあるであろう「現実と記憶の相違」。 それが自分の中だけでのことならば、さほど問題でないけれど...相手がいることだったら、こんな感じになっちゃうよなぁ...という感じ。 多くの人は、後に「答え合わせ」をしないか…

私は少女を抱きしめてあげたい『母影(おもかげ)』| 読書感想文

「母影」と書いて”おもかげ”と読みます。 ロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル&ギターの尾崎世界観さんの4年半ぶり、初の純文学作品。第164回 芥川賞候補作です。 母影 感想 「BOOK」データベースより 少女の純然たる目で母の秘密と世界の歪(いびつ…

どうせ生きているからには、苦しいのはあたり前だと思え『蜘蛛の糸・地獄変』| 読書感想文

表紙とお値段に惹かれて買いました。 あと、日本を代表する文豪の作品に触れたかったのもあります。『蜘蛛の糸』『地獄変』を含む計8編が収録されています。 蜘蛛の糸・地獄変 感想 「BOOK」データベースより 地獄の池で見つけた一筋の光はお釈迦様が垂らし…

その闇や悲しみさえも、自分『骨を彩る』| 読書感想文

タイトルと装画に惹かれました。 凄く凄くよかったです。何度も読みたいです。 本作品は、連作短編集で登場人物がリンクします。それがまた非常に胸に刺さる構成になっています。 骨を彩る 感想 「BOOK」データベースより わからない、取り戻せない、どうし…

母親が「女」になること...それはそれは恐怖で悍ましい『乳と卵』| 読書感想文

姉とその娘が大阪からやってきた。 三十九歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。姪は言葉を発しない。 そんな2人とわたしの不可思議な夏の三日間が過ぎてゆく... 第138回(2007年下半期)芥川賞受賞作です。 乳と卵 感想 「BOOK」データベースより 夏の三日間に…

一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編『ホテルローヤル』| 読書感想文

第149回(2013年上半期)直木賞受賞作です。 この作品の舞台は、廃墟となった「ホテルローヤル」という名のラブホテル。 作者 桜木紫乃さんのご実家が営まれていたラブホテルと同じ名前です。 ホテルローヤル 感想 「BOOK」データベースより ささやかな昂揚…

"あなた"がネットの世界にのめりこんでいく様子がリアル『爪と目』| 読書感想文

第149回(2013年上半期)芥川賞受賞作です。 独自の視点へのアプローチで、読み手を戦慄させるホラー作品です。 爪と目 感想 「BOOK」データベースより 三歳児の「わたし」が、父、喪った母、父の再婚相手をとりまく不穏な関係を語る。母はなぜ死に、継母は…