明日も笑えるように、今日も本を読みます

- 読みたい本を、読みたい時に、読みたいだけ -


★ 私の読書感想文

胸がざわざわする心理的ホラー『 噛みあわない会話と、ある過去について』| 読書感想文

4話からなる短編集。 誰だって1つや2つあるであろう「現実と記憶の相違」。 それが自分の中だけでのことならば、さほど問題でないけれど...相手がいることだったら、こんな感じになっちゃうよなぁ...という感じ。 多くの人は、後に「答え合わせ」をしないか…

共感し励まされる1冊!『自分を好きになりたい。自己肯定感を上げるためにやってみたこと』| 読書感想文

『やめてみた。』などでおなじみのわたなべぽんさん。 わたなべさんの本は他にも読んだことがありますが、読むたびにとても自分に自信がない人だな...と感じる部分がありました。(そこもまた共感ポイントなのですが。) この本を読むと、その理由がとてもよ…

私は少女を抱きしめてあげたい『母影(おもかげ)』| 読書感想文

「母影」と書いて”おもかげ”と読みます。 ロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル&ギターの尾崎世界観さんの4年半ぶり、初の純文学作品。第164回 芥川賞候補作です。 母影 感想 「BOOK」データベースより 少女の純然たる目で母の秘密と世界の歪(いびつ…

救いのない悲しいお話ですがみんなに読んでほしい絵本『わたしのいもうと』| 読書感想文

絵本です。 だけど...私は、こんなにも救いのない絵本を読んだ記憶がありません。 わたしのいもうと 感想 「BOOK」データベースより いじめによって傷つき、登校もしなくなった私の妹は心を閉ざしてしまった。差別こそが戦争へつながると訴えかける絵本。 お…

どうせ生きているからには、苦しいのはあたり前だと思え『蜘蛛の糸・地獄変』| 読書感想文

表紙とお値段に惹かれて買いました。 あと、日本を代表する文豪の作品に触れたかったのもあります。『蜘蛛の糸』『地獄変』を含む計8編が収録されています。 蜘蛛の糸・地獄変 感想 「BOOK」データベースより 地獄の池で見つけた一筋の光はお釈迦様が垂らし…

ダム建設にゆれた村で土を耕し続けた夫婦『ここで土になる』| 読書感想文

読書感想文の課題図書だったため、2016年に小学生の子供用で購入。 文字が少ないので「読む」のは簡単なのですが、しっかりとした感想文を書こうとすると、少し難しいかもしれません。 ここで土になる 感想 「BOOK」データベースより 食物も着る物もすべて村…

知れば知るほどヤベェ天才たち!『眠れないほどおもしろいやばい文豪』| 読書感想文

総勢36人の「文豪」と呼ばれる人たちのヤバイ一面を教えてくれます。 登場してくる人物を全員知っていたわけではありませんが、文豪同士の関係性なども書かれていて興味深く読めました。 眠れないほどおもしろいやばい文豪 感想 「BOOK」データベースより い…

どうやって教えていますか?子どもが幸せに生きるための大切なルール『子どもを伸ばす毎日のルール 子どものうちに身につけたい100のこと』| 読書感想文

子どもを伸ばす毎日のルール 感想 見開きの半分は子供向け、半分は保護者向けに書かれています。 娘が小学生になってから、時間がある時に1ページづつ娘と一緒に読んでいます。 あいさつをきちんとする 人の話をさえぎって自分の話をしない 時間を守る 呼ば…

心が揺さぶられる大好きな絵本『きつねのおきゃくさま』| 読書感想文

きつねのおきゃくさま 感想 「むかしむかしあったとさ」で始まるこのお話。 小学校の国語の本に載っている「きつねのおきゃくさま」です。 私は娘の教科書の音読の宿題で初めて知りました。 小学校低学年で、(生え変わりのため)前歯がない娘の舌足らずな感…

きっとどんな感想も正解だと思う『100万回生きたねこ』| 読書感想文

2024年に20歳になった娘。 そんな娘が幼いころに大好きだった絵本です。 100万回生きたねこ 感想 「BOOK」データベースより 読むたびにちがう気持ちになる、りっぱなとらねこの、ふしぎな物語。 私の実家で夕食を食べた後、祖母はTVを見て、母は机を拭いて、…

どこでもいい。いつでもいい。 一緒に行こう。旅に出よう!『ハグとナガラ』| 読書感想文

他の短編集に収録されていた作品や、文芸誌で発表されたものをひとつにした文庫オリジナルの全6話の短編連作集です。(第一話の「旅をあきらめた友と、その母への手紙」は『さいはての彼女』に収録されています。) 解説は阿川佐和子さん。 旅を舞台にした人…

楽しみでもあり不安でもある”初めての一人暮らし”の入門書『一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック』| 読書感想文

昨年の春から娘が大学生になりました。 県外の大学に進学したので、入学と同時に一人暮らしをすることに。 今までしっかり育ててきたつもりではあるけれど、(当時)まだ19歳。 親元を離れたら...思わぬことで困ったり、甘い誘惑、危険なこと、危険な人との…

大切な人の死で知る悲しみと、その悲しみの先にある未来『永遠のおでかけ』| 読書感想文

40歳を過ぎて、生きることへのしんどさから開放されたなぁと感じる今日この頃。 益田ミリさんも、戻るならそのくらいの年だと書いていたので、同じように思う人は多いのかもしれません。 本書はミリさんのお父さんが、亡くなられる前後を中心に書いたエッセ…

老いは平等だけれど...その老いを受け入れられる?『 老いる自分をゆるしてあげる』| 読書感想文

2004年出版の『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』が100万部を超える大ヒットした、上大岡 トメさんのコミックエッセイです。 老いる自分をゆるしてあげる 感想 「BOOK」データベースより 誰にも平等に訪れる老化。なのに目をそむけたくなるのは、…

その闇や悲しみさえも、自分『骨を彩る』| 読書感想文

タイトルと装画に惹かれました。 凄く凄くよかったです。何度も読みたいです。 本作品は、連作短編集で登場人物がリンクします。それがまた非常に胸に刺さる構成になっています。 骨を彩る 感想 「BOOK」データベースより わからない、取り戻せない、どうし…

医者は患者をどう思っているのか?『腐女医さーたりが描く 患者が知らない医者の世界』| 読書感想文

作者さーたりさんは、現役のお医者さん。 娘が医師を目指し始めた時にふと、さーたりさんの本が目に留まり、以来全て読ませてもらっています。 さーたりさんの作品 腐女医の医者道! 腐女医の医者道!外科医でオタクで、3人子育て大変だ!編 腐女医の医者道…

小さな世界から出て広い世界を見る大切さ『さかなのなみだ』| 読書感想文

大人の世界でもあるイジメ。 それは子供の世界にも、さかなの世界にも...。 この本は、さかなクンの体験をもとに書かれています。 さかなのなみだ 感想 「BOOK」データベースより さかなの世界にもいじめがある。小さな学校のなかにも。せまい社会のなかにも…

母親が「女」になること...それはそれは恐怖で悍ましい『乳と卵』| 読書感想文

姉とその娘が大阪からやってきた。 三十九歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。姪は言葉を発しない。 そんな2人とわたしの不可思議な夏の三日間が過ぎてゆく... 第138回(2007年下半期)芥川賞受賞作です。 乳と卵 感想 「BOOK」データベースより 夏の三日間に…

親子で楽しめるアートな絵本『ピカソの絵本 -あっちむいてホイッ!-』| 読書感想文

ピカソの絵本―あっちむいてホイッ! 感想 「BOOK」データベースより ピカソの絵には、どっちを向いてるかわからない人がいる。あっち向きながらこっち向いてる。鼻をかみながら歯ぎしりしてる。怒りながら笑ってる。どっちも描きたかったんだ。キュビズム絵…

面倒だけど愛おしい「ふるさと」をめぐる物語『桜の下で待っている』| 読書感想文

郡山、仙台、花巻…桜前線が日本列島を北上する4月、新幹線で北へ向かう男女5人の物語。 特に大きな何かが起こるわけではないけれど...彩瀬まるさんらしい美しい物語でした。ぜひ春に読んでほしい1冊です。 桜の下で待っている 感想 「BOOK」データベースより…

バカバカしいほど小さな行動を毎日積み重ねていく大切さ『小さな習慣』| 読書感想文

若いころは自分の意志・意欲を高めるために自己啓発本を読むことも結構ありました。 しかし...30代後半くらいからは、自己啓発系の本を若干胡散臭いと感じたり、「賢いアテクシが上から教えてあげるザマス」みたいな雰囲気を感じることが多々あったので、ち…

生きたいから生きづらいと死にたくなるんだよ『精神科ナースになったわけ』| 読書感想文

精神科ナース、精神科医、医療施設や団体など、著者の水谷緑さんが様々なところに取材をしてまとめたコミックエッセイです。 精神科のリアルな現場を新人看護師の目線で描いています。 精神科ナースになったわけ 感想 「BOOK」データベースより 看護師の資格…

一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編『ホテルローヤル』| 読書感想文

第149回(2013年上半期)直木賞受賞作です。 この作品の舞台は、廃墟となった「ホテルローヤル」という名のラブホテル。 作者 桜木紫乃さんのご実家が営まれていたラブホテルと同じ名前です。 ホテルローヤル 感想 「BOOK」データベースより ささやかな昂揚…

自分はなにになりたいのか、 どう生きたいのかを考えるきっかけに...『おとなになるのび太たちへ』| 読書感想文

私が今の子供たちに対して「羨ましいなぁ~」と思うことの1つとして、幼いころからたくさんの職業を”知る”ことができること。 憧れる職業があれば、その職業に就くためにはどうしたらいいかを、ネットで簡単に調べることが出来るなんて夢のようです。 特に子…

緩和ケアナースに話を聞いて、心に残った罪悪感を整理していく物語『大切な人が死ぬとき ~私の後悔を緩和ケアナースに相談してみた~』| 読書感想文

「もっとできることがあったではないか?」 著者自身がお父さんを亡くした後、そんなことを思い緩和ケアナースから話を聞きながら、胸に残る後悔や罪悪感を受け入れていく物語を描いたコミックエッセイです。 大切な人が死ぬとき 感想 「BOOK」データベース…

推しがいない私を一瞬で物語へ引きずり込んでいった『推し、燃ゆ』| 読書感想文

第164回(2020年度下半期)芥川賞受賞作、2021年本屋大賞ノミネート作品です。 推し、燃ゆ 感想 「BOOK」データベースより 推しが炎上した。ままならない人生を引きずり、祈るように推しを推す。そんなある日、推しがファンを殴った。 私は生まれてから今の…

難しいお年頃の晴れの日の切ないお話『成人式、後悔してる』| 読書感想文

X(旧Twitter)で、たまたま流れてきたコミックエッセイ。絵がなんとも可愛くて、うちの娘も成人式を迎えたばかり!とういうことで読んでみました。 kindleでも無料で読めますし、著者すや子さんのブログでも読めます。 suyasuyako.blog.jp 成人式、後悔して…

主人公たちの気持ちは、あのころの私の気持ち『まともな家の子供はいない』| 読書感想文

『まともな家の子供はいない』なんだか心に刺さるタイトルです。 受験を控えた中学3年セキコを中心に進んでいく「まともな家の子供はいない」と、セキコの同級生を中心に進む「サバイブ」の2話が収録されています。 まともな家の子供はいない 感想 「BOOK」…

ヤングケアラーの再生日記『私だけ年を取っているみたいだ』| 読書感想文

近年、少しずつ聞かれるようになった「ヤングケアラー」 ヤングケアラーとは、家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子どものことです。 最近では…

料亭と呼ばれるお店が立ち並ぶ色町のお話『飛田の子 遊郭の街に働く女たちの人生』| 読書感想文

飛田新地、ご存知ですか? 大阪市西成区の山王3丁目一帯に広がる、大正時代に開かれ日本最大と言われた飛田遊廓の事です。 そこには「料亭」と呼ばれるお店が立ち並びます。そしてそこにいる女の子(仲居)は、たまたまやっておきたお客さんと、店の2階で自…